皆さん、こんにちは。
ノビです。
恥ずかしながら、私は今までにいくつかの詐欺にひっかかっていますが、その内の１つが、世界的に有名な投資詐欺と酷似していました。
その名は、ポンジ・スキームです。
ポンジ・スキーム（Ponzi scheme）とは、詐欺の一形態であり、投資家に高い利益を約束して資金を募りますが、実際には新たな投資家から集めた資金で古い投資家に利益を支払う仕組みです。この詐欺手法は、チャールズ・ポンジ（Charles Ponzi）によって1920年代に広まったことからその名前がついています。
もう100年以上前に始まった詐欺なのに、未だに被害者があとをたたない恐ろしい詐欺手法です。ポンジ・スキームは、次のような特徴を持っています。
1 高い利益の約束
詐欺師は、短期間で非常に高い利益を約束し、投資家を引きつけます。この利益は実際には現実的ではなく、持続可能な投資手法ではありません。
→実際に私が投資していたエクシア合同会社は月利2〜4％、年利30％くらいを公表していました。インターネットではエクシアの高利回りを紹介するサイトがいくつもあり、私はこれらのサイト運営者からエクシアの役員を紹介してもらい東京丸の内で面談を行って、投資をはじめました。
2 新たな投資家からの資金で利益を支払う
詐欺師は、新たな投資家から集めた資金を使って古い投資家に利益を支払います。このため、最初の投資家は高い利益を受け取ることができますが、実際には自分の投資が利益を生んでいるのではなく、新たな投資家からの資金によって支払われていることになります。
→エクシアからは私が投資したお金が増えていることが毎月、現在の評価額としてメールで届きました。それと別でエクシアに投資している人も増え続けていることもLINEで度々届きました。恐らくは、インターネット上の紹介サイトと口コミで、新たな投資家がどんどん増えていったのだと思います。またエクシアの顧問弁護士には、東京都知事選にも出馬したことのある若狭弁護士でしたので、その広告効果は絶大で新たな新規投資家がどんどん増え続けていました。エクシアからのLINEによると、一時期は一万人くらいいたと思います。
3 組織の成長依存
ポンジ・スキームは、新たな投資家からの資金が継続的に集まることに依存しています。詐欺師は、新たな投資家を集め続ける必要があります。しかし、投資家が増えるとともに、利益を支払うためにますます多くの新しい投資家を必要とすることになります。
→エクシアはメールやLINEで投資金が拡大していることを度々アピールしていました。会社の規模が大きくなったことにより、事業拡大をするという名目で東京丸の内から東京六本木に移転しました。そこは、テレビ東京など有名企業が入る高級な高層ビルで、エクシアは1フロアーを貸し切っており、1ヶ月分の家賃は5,000万円と言われていました。また国内の大規模なファッションショーや音楽イベントのメインスポンサーを務めるなどの広報活動に力を入れていました。
4 不正な利益の開示
ポンジ・スキームでは、詐欺師は投資家に対して不正な利益を提供しますが、その利益の正体や実態を明らかにしません。詐欺師は通常、収益性の高い投資先や特別な取引方法を装っており、その裏には実際の投資活動がないか、不正な手法があることがあります。
→私はエクシアで面談を行った際に当時副社長だった関戸氏に具体的な投資先などを聞こうと色々質問してみましたが、様々な企業への投融資というだけの曖昧な回答ではぐらかされましたが、高い利回りを維持しており、実際に高配当を分配している実績資料の提示でごまかされたように思いました。
5 組織の成長依存と逃亡
ポンジ・スキームは、新たな投資家からの資金が継続的に集まることに依存しています。詐欺師は、新たな投資家を集め続ける必要がありますが、投資家が増えるとともに、利益を支払うためにますます多くの新しい投資家を必要とすることになります。新たな投資家が集まらなくなった時点で支払いは停止します。そうなると、投資家たちは自分たちの投資金を回収できず、大きな損失を被ることになります。その時には詐欺師は逃亡し、捕まる前に収集した巨額の資金を持ち去ります。
→エクシアは創業5年を経過しており、順調に投資家を増やし資産を拡大していました。しかしながら、元社員からエクシアが行っていることは詐欺であることが暴露されました。それがインターネットで広がり、投資家から一気に出資金の引き出し依頼が相次いだことから出金停止となりました。経営者たちはYou Tubeチャンネルの開設、投資セミナーの開催、企業との提携、投資家を社員化するなど驚くようなことを行い会社を存続させようと試みてはいました。それらの試みは上手く行かず、六本木の高層ビルの賃貸契約の更新が断られ墨田区の雑居ビルへの移転と同時に経営者たちはそのまま逃亡という形になりました。エクシアの役員と初期に投資していた人は莫大な利益を得ましたが、後半の人たちは大損を被ることになりました。
このように、ポンジ・スキームは、長期的な持続性がないため、必然的に崩壊します。しかし、詐欺師はしばしば巧妙で、投資家を騙し続けることができる場合があります。エクシアは5年間も続いており、元社員からの暴露がなければさらに持続したかもしれません。このようにポンジ・スキームとエクシアの手法はかなり酷似していると思いました。
まさにハイリスク・ハイリターンの教科書のような失敗の経験になりました。
鬼嫁にバレたらどうなることかと恐ろしくて絶対に話せない痛い思い出になってしまいました。
これからも同様の詐欺はなくならないと思いますので、甘い話には気をつけないといけないですね。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
これからも、目標とするFIRE目指して行動していきたいと思います。
よい１日をお過ごしください。
こちらの記事も参考にしてみてください。
novtan.hatenablog.jp
